第378章 君がくれるものは何でも好き

今回、あえて落合九美を連れてこなかったのは、左伯一たちにしっかりと釘を刺しておくためだ。そうすることで、彼女自身の心にもいくらかの余裕ができる。

バイクで彼女を轢こうとした人物が落合九美であることは、すでに確定している。決して油断はできない。何しろ、人を噛む狼を身近に置いているようなものなのだから。

彼女はほうっと一つ息を吐くと、桐生甜の方を向き、尋ねた。「唐沢戦は、最近どう?」

「相変わらずよ。仕事以外は、たまに店に顔を出すくらい」

「彼を実家に連れて行ったの?」

「ううん、まだ」

「ご両親、二人のこと認めてくれたんじゃなかったの?」

桐生甜は苦笑いを浮かべた。「認めてはくれた...

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