第385章 彼の夢は砕け散った

唐沢霄の方は仕事で忙しいとはいえ、藤崎隼人はあれこれと考えを巡らせ、やはりどうにも安心できなかった。

彼は人をやり、唐沢霄の一挙手一投足を監視させた。

篠原瑤がいなくなると、藤崎隼人の心にふと穴が空いたような感覚が訪れた。

午前中の時間は瞬く間に過ぎ去った。昼食の時間になり、空港から会社に戻って一時間以上も呆然としていたことに気づく。机の上の書類は、一つとして処理されていなかった。

彼は疲れたように頭を支え、片手でこめかみを揉みながら田中野乃に食事の手配をさせようとした矢先、携帯電話が鳴った。

画面の表示は加瀬あすみだ。

彼は一瞬躊躇したが、電話に出た。

「藤崎社長、お昼をご一緒...

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