第396章 初めてではない

「今日の天気はどう?」

葉月は窓の外に目をやり、答えた。

「いいお天気ですよ」

「ずっと部屋に閉じこもっていたから……外の空気を吸いたいわ。ジュンさんに果物を庭へ運ぶよう伝えて」

「かしこまりました」

葉月は彼女の体を支えて立ち上がらせると、言い添えることを忘れなかった。

「篠原さん、今は落合九美が庭の手入れをさせられています」

「聞いているわ」

「大丈夫ですか?」

「あなたたちがいるもの。彼女には何もできないわ」

葉月は短く頷くと、彼女を支えて部屋を出た。左伯一を呼び寄せ、二人掛かりで庭へと護衛する。

橋本勝はもともと庭の外で落合九美を見張っていたが、篠原瑤が姿を見せると、...

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