第402章 知佳の初キス

医者を見送ったあと、彼は執事に頼んで冷却シートを持って来させた。

遠山知佳は意識が朦朧としていて、薬を飲ませるどころではない。今は冷却シートと物理的な冷却に頼るしかない。

ベッド脇でしばらく様子を見ていた彼は、ポケットからスマホを取り出し、藤崎隼人に電話をかけた。

ちょうどその頃、藤崎隼人は会議を終え、自分のオフィスへ戻ったところだった。

着信画面を一瞥し、そのまま通話ボタンを押す。

「何だ」

「知佳って、どこか悪いのか?」

藤崎隼人は眉間に皺を寄せ、不機嫌そうに吐き捨てる。

「お前の頭が悪いんだろ」

「しょっちゅう熱出してさ、今日なんか倒れたんだ」

「倒れた?」

「う...

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