第406章 どのみち死ぬ

彼がロープを手に一直線に向かってくるのを見て、遠山知佳はバッグをひっつかむと、慌てて反対側のドアを開け放ち、車外へ飛び出して駆け出した。

沙々は数歩追いかけただけで足を止め、忌々しげに吐き捨てた。

「だから言ったじゃないか、気絶させたほうが手っ取り早いって」

遠山聖也は彼女の愚痴に取り合わず、猛スピードで遠山知佳を追いかけた。

知佳は息も絶え絶えだった。体のあちこちに走る痛みに耐えながら、死に物狂いで距離を稼いだが、体力はすでに限界に近い。

「知佳、待て! いいから言うことを聞け、兄貴を助けると思って!」

背後から聖也の声が迫る。

彼女は歯を食いしばり、脚を動かし続けたが、数歩も行か...

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