第7章

数日が過ぎても、大地叔父さんの事件は私の心をかき乱し続けていた。健太が十七歳の私を慰めてくれたものの、これで終わりではないことは分かっていた。叔母の一家がこのまま黙っているはずがない――きっと、何らかの形で報復してくるに違いない。

あの教室に戻ったとき、私の胸には不吉な予感が渦巻いていた。

案の定、机の表面を埋め尽くすびっしりとした文字が、私の最悪の懸念を裏付けることになった。

「魔法使い! 学校で誰かがななの悪質な噂を流してる!」

全身の血が一瞬で凍りついた。いや、これは想像以上に悪い事態だ。

「彼女が自分の叔父を誘惑したとか、ふしだらな女だとか言ってるんだ! 誰かが...

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