第8章

 私のグロックが心臓に直接押し当てられていることなど全く意に介さず、龍之介は容赦なく私をその胸に押さえつけた。

 引き金にかけた指に力を込めた、まさにその瞬間――。

 ズドォォォン!

 鼓膜を破るような爆発音が、地下壕の静寂を瞬時に引き裂いた。核の爆風にも耐え得るはずだった十トンのチタン製防爆扉が、目も眩むような閃光と爆発の衝撃によってひしゃげ、崩れ落ちる。

 鼻をつく硝煙とコンクリートの粉塵が密閉された空間に充満し、それと同時に、タクティカルブーツが床を蹴る切迫した足音が乱入してきた。

 早乙女ではない。

 煙の中から姿を現したのは、十数人もの重武装した傭兵たちだった。

 先...

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