第101章 廃鉱

バイクは廃鉱山の前で止まった。

錆びついた鉄骨の骨組み。半分崩れた掘っ立て小屋。地面には砕けた石と、黒ずんだ鉱滓が散らばっている。

空気は鉄錆の匂いに満ち、湿った土の生臭さが混じっていた。

水谷瑞貴の手勢はすでに到着していて、まだ形を保っている作業小屋の中に、なんとか人が座れる場所を確保していた。

若林星奈は古びた木の腰掛けに座り、ペットボトルの水を半分ほど飲み干す。

脚がまだ震えている。長時間荒れた道を揺られ続け、骨がばらばらになりそうだった。

水谷瑞貴が彼女の前にしゃがみ込み、ボトルの蓋をきゅっと締めて返した。

「少し休め。俺のやつらが外で聞き込みしてる」

若林星奈は小さ...

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