第102章 無重力感

赤烏の拠点はストーンシティの地下にある。

入口は廃倉庫に偽装された鉄扉。水谷瑞貴は武器を預け、若林星奈を連れて、警備の男二人の後について中へ入った。

奥にあったのは、古びた工業用貨物エレベーターだ。格子状の扉が引かれ、ぎぎぎ……と耳障りな金属の軋む音が響く。

エレベーターが下降する。

速度はやけに速い。ふわりと内臓が浮くような無重力感に、若林星奈は胃の奥がひくりとした。

水谷瑞貴のほうへ顔を向けた、その瞬間――

ガンッ!

金属がぶつかるような轟音。エレベーターが激しく揺れ、半ばで停止した。頭上の灯りが二度、ちかちかと瞬いて――ぷつりと消える。

闇。

完全な闇だ。

換気口か...

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