第113章 収穫は上々?

週末、雲城ホテル最上階。

エレベーターの扉が開く。神田健斗が腕を差し出し、若林星奈はその腕に手を添えて、パーティー会場へ足を踏み入れた。

ロビーは香水とヘアワックスの匂いが重なり、軽いジャズに紛れて囁き声が流れている。

星奈は青いベルベットのロングドレスを纏っていた。自分で描いて、自分で裁って仕立てたもの。ブランド名も、スパンコールもない。けれど身体の線に吸い付くほどのフィット感が、逆に目を奪う。

姿を見せた瞬間、視線が一斉に走り、ひそひそ声が波のように広がった。

「若林星奈? なんでここに……」

「狂ったって聞いたけど。西野直人に三年も閉じ込められてたって」

「隣、神田健斗だ...

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