第119章 この人は誰だ?

新山梨乃の顔が、瞬く間に真っ赤に染まった。

周囲の記者たちは血の匂いを嗅ぎつけたサメみたいに群がり、フラッシュが狂ったように瞬く。

「新山さん、800万で偽物を買わされたお気持ちは?」

「新山さん、今後のジュエリーの広告契約に影響はありますか?」

質問が、次から次へと叩きつけられる。

新山梨乃は怒りで全身を震わせ、手首のルビーのブレスレットを乱暴に引きちぎると、鑑定士のトレーへ叩きつけた。

ハイヒールを鳴らし、数人のボディーガードに守られながら、顔を押さえてみっともなくロビーを飛び出していく。

オークションハウスのマネージャーが、慌ただしく駆け寄ってきた。

彼は若林寧々の前で...

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