第123章 復縁?

「水谷瑞貴、先に放して」

「私は結婚してるし、ああいう場所に三年も閉じ込められたこともある。三歳の子どももいるの」

「今の私の全部は、子どもと仕事に向いてる。恋愛なんて……したくないし、怖くて触れない」

水谷瑞貴はもう片方の手を空け、ポケットから黒いベルベットの小箱を取り出した。

「パチン」

ふたが開く。

そこに横たわっていたのは、今夜のオークションで二千六百万の値がついたピジョンブラッドのネックレスだった。

若林星奈は息を呑む。

――あの、キャップを深くかぶった謎の男。

あれは、水谷瑞貴だったのだ。

「怖いのは分かってる。傷ついたことも」

「これは本当なら、今夜お前に...

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