第136章 風呂上がりのイケメン

若林星奈は書類袋を水谷瑞貴へ返した。

「写真の件、明日、小林樹に回収させる」水谷瑞貴はそれを受け取りながら言う。「神田健斗のオフィスはいま神田晃の連中が見張ってるけど、小林樹なら何とかする」

若林星奈は小さくうなずいた。

身を翻し、ベランダの手すりに腕を預ける。横顔だけで水谷瑞貴を見た。

「最近、私のことで走り回ってばかり。自分の仕事、放ってない?」

水谷瑞貴も手すりにもたれ、顔だけこちらへ向ける。

「セルマンの工場は見張りを付けてる。俺が毎日張り付く必要はない」

「それでもダメ」若林星奈は言った。「毎日私の周りにいたら、水谷社長は暇人だって思われる」

水谷瑞貴が喉の奥で低く...

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