第143章 追い詰められる!

水谷瑞貴はコップをテーブルに置き、椅子を引いて腰を下ろした。

「犯人の話じゃ、金を出したのは女だ。直接は会ってない。暗号化された通話だけでやり取りしてたらしい。だが資金の流れは洗わせた。口座は海外で、名義人は山川心菜の遠縁にあたる従兄だ」

山川心菜。

その名を聞いた瞬間、若林星奈の指がぎゅっとシーツを握り締めた。

西野直人に西野グループから追い出されたはずの女が、今さら優斗に手を出すなんて。

「……あの女、正気なの?」若林星奈は歯を食いしばる。「何がしたいの?」

「今のあいつは、何も持ってない。噛みつく相手を選ばない狂犬だ」水谷瑞貴は彼女を見た。「口座は張らせてる。動いた瞬間、尻...

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