第146章 誰もお前みたいに目が見えないのか?

水谷瑞貴の仮面を、今ここで引き剥がすつもりだった。

「星奈、お前は本気で、あいつが偶然お前のそばに現れたと思ってるのか?」

西野直人は水谷瑞貴を睨み据える。

「五年前から、お前のことを嗅ぎ回ってたんだぞ。お前が精神科の病院に入れられてた三年間も、あいつは海外にいながら西野家の動きをずっと見張ってた。善人ぶってるだけだ。最初からお前に狙いを定めてたんだよ!」

若林星奈は、言葉を失った。

そして、ゆっくり水谷瑞貴を見る。

水谷瑞貴は反論しない。取り乱しもしない。

手にしていた車のキーをライダースジャケットのポケットへ滑り込ませ、向き直った。西野直人の目を、真正面から捉える。

「そ...

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