第147章 あなたの報い

「星奈を見ろ。お前に泥の中へ踏みつけられても、あいつはまた、何事もなかったみたいに立ち上がる。……それに比べて、お前はどうだ」

西野宏は、西野直人の手をほどいた。

「お前は、あの子を失って当然だ。これは報いだ」

その瞬間、傍らのバイタルモニターが、ひゅううう、と長く鋭い警告音を吐いた。

画面の心電図が、一本の直線になる。

「じいちゃん!」

直人はベッドへ縋りつき、喉が裂けるほど叫んだ。

――けれど、返事はもう二度と来ない。

直人はベッドの前に膝をついたまま、頭の中で、祖父の最後の言葉を何度も反芻した。

お前には、あの子はもったいない。

失って当然だ。

報いだ。

自分を...

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