第153章 どんな感じ?

その笑みは、まるで何かのスイッチだった。

水谷瑞貴の眼が、ふたたび深く翳る。

次の瞬間、彼は身を翻し、若林星奈を柔らかなマットレスへ押し戻した。

「明日にならないと内見できないんだろ。だったら今夜は……無駄にできない」

掠れた声が、やけに生々しい。

星奈が言葉を探すより早く、唇が塞がれた。

今度は、さっきまでの探りも、抑えもない。

一度触れてしまえば、身体は正直だった。噛み合う速度も、熱も、驚くほどに。

室内の温度が、じりじりと上がっていく。

「水谷瑞貴……」

星奈は両手で彼の肩を掴む。爪が背中を掠め、薄い赤が数本、浮いた。

「名前で呼べ」

瑞貴が耳朶を含み、低く囁く...

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