第157章 彼女を吸い尽くす

そのキスは、せっつくように荒く、容赦がなかった。

西野直人に煽られて残った苛立ちと、むき出しの独占欲が、そのまま唇に乗って押し寄せてくる。

水谷瑞貴の舌が、彼女の歯列をこじ開ける。

逃げ道を塞ぐみたいに入り込み、舌先を強く吸い上げた。

息が重い。熱い。怖いほどに。

「ん……っ」

若林星奈は息を奪われ、反射で両手を彼の胸に当てた。

けれど瑞貴は、引かせる気などない。

片手で後頭部を押さえつけ、さらに深く、深く。

もう片方の手は腰のラインをなぞって上へ滑り、シャツの一番上のボタンを、次いでその下も外す。

ざらついた掌が布の内側へ潜り込み、柔らかな膨らみを掴み取った。

星奈の...

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