第159章 彼女を舐める

水谷瑞貴は訝しげに彼女を見た。すぐにでも断ろうとして口を開く。

「お前、たぶん好きになれない。あそこは――」

言い切る前に、若林星奈が拒否の余地を奪った。紫に腫れ上がったそれを、いきなり掴み取る。

ほんの二、三度、指先で動かしただけ。

「……っ」

水谷瑞貴の喉から、押し殺した低い声が漏れた。

星奈は勝ち誇ったように笑い、顔を寄せて匂いを確かめる。嫌な臭いはない。むしろ、むせ返るほど濃い雄の匂いが鼻腔を満たし、なぜだか胸の奥がぞくりとした。

――好き、かも。

そんな考えがよぎった瞬間、舌を伸ばし、先端を試すようにちろりと舐める。

「クソ……!」

短い罵声。男の乱れた反応が、...

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