第160章 彼と一緒に狂う

彼は彼女の脚の間へ顔を埋め、柔らかな熱を確かめるように、執拗に口づけた。湿った音が、浴室の静けさにいやに鮮明に響く。

若林星奈は頭の芯がぼうっとして、ただ思った。――これ、いったい誰の……。

「や……やめて……外に、吸わないで……引っ張らないで……」

声が勝手に上ずる。彼の唇がどんなふうに自分を弄んでいるのか、想像だけで息が詰まった。

「力抜けよ。入口、きつい。……挟んでくる」

水谷瑞貴がくぐもった声で言う。

「ご、ごめん……」

若林星奈は恥ずかしさに頬が熱くなり、必死に脚の力を抜いた。

彼は自分を喜ばせようとしているのに、こんなにぎこちないなんて――それが申し訳なくて、余計...

ログインして続きを読む