第165章 このジジイは本当にクソ野郎だ!

若林星奈は立ち上がり、机の上のノートパソコンを開いた。

迷いなくフォルダを呼び出す。

「こちらが、神田結愛が昨夜病院で映った防犯カメラ映像です。本人が点滴の針を自分で抜いて、裏口から逃走しています」

若林星奈は画面を警察官のほうへ向けた。

続けて、いくつかのファイルを開く。

「それから、これ。神田結愛と神田晃の直近の資金移動の記録。それと、神田晃が神田結愛に西野直人を誘惑させようとしていたやり取りのスクリーンショットです」

「神田結愛は、毒の件が露見するのを恐れたうえ、スキャンダルまで表沙汰になって……罪を恐れて逃げたんでしょう」

警察官は細部まで揃った証拠を見て、即座に状況を...

ログインして続きを読む