第166章 出てこい、俺に会え!

「水谷瑞貴はどこだ! 出てこい! 今すぐ出てこいッ!」

西野直人が刃物を振り上げ、喚き散らす。

赤鬼は返事すらしない。大股で一歩、踏み込んだ。

西野直人が獣じみた勢いで斬りかかる。

赤鬼は首をわずかに傾けて刃先を外し、そのまま手首を掴み、外へ――捻り折った。

「ガキッ」

乾いた音。

西野直人の手首が不自然に折れ曲がり、ナイフがするりと落ちる。カラン、と金属が路面を叩いた。

「ぎゃあああっ!」

悲鳴が夜気を裂く。

赤鬼は容赦なく膝へ蹴りを叩き込んだ。西野直人の脚が崩れ、ざらついた路面に膝から落ちる。べちゃ、と血が滲んだ。

赤鬼が近づき、脂ぎった髪を鷲掴みにして顔を無理やり...

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