第170章 轟!

「バンッ!」

水谷瑞貴が迷いなく引き金を引いた。

弾丸は神田結愛の手首を正確に撃ち抜き、血が床へ散る。黒いリモコンは力なく転がり落ちた。

――だが、落ちたその瞬間。

激痛で理性が吹き飛んだ神田結愛が、もう片方の手を振り上げ、予備スイッチを叩きつける。

「ピッ――」

だだっ広い工場内に、耳障りな電子音が突き刺さった。

爆薬に繋がる赤いランプが、狂ったように点滅を始める。

カウントダウンが起動した。

残り五分。

「行け!」

水谷瑞貴は鉄骨から飛び降りると、信じられない速度で駆けた。柱の前へ突っ込み、若林優斗に食い込んでいたロープを一息に引きちぎる。そのまま子どもを若林星奈の...

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