第31章 鑑定結果

若林星奈は通話を切るなり、若林優斗を抱き上げ、ほとんど走るように横断歩道を渡った。

左足首はまだ完治していない。走れば走るほど足がもつれ、びっこを引くたびに鋭い痛みが突き上げる。冷や汗が背筋を伝った。

受付が、封をされた書類袋を差し出してくる。

受け取った瞬間、指先が震えた。

怖いからじゃない。三年分の屈辱。三年分の歯ぎしり。三年分の夜。――そのすべてが、薄っぺらい数枚の紙に詰め込まれている。

最後のページを開く。

白地に黒い活字。赤い公印。司法鑑定専用の印影。

『DNA解析の結果、被検者西野直人が被検者若林優斗の生物学上の父親であることを支持する。親権確率99.9999%』

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