第78章 コネを作る?

西野修也は彼女を見つめ、ふっと笑った。

社交辞令の笑みではない。年長者が年下に不意を突かれて、思わず漏らしたような――そんな柔らかさがあった。

「このブランドは、もともと君がいたから作ったんだ」

若林星奈は返事をしない。続きを促すように、ただ黙って待った。

西野修也はファイルの2ページ目を開き、ラミネートで保護された一枚の紙を指さす。

黄ばんだ画用紙。

そこにはクレヨンで、歪んだ線のまま何着ものドレスが描かれていた。色だけはやけに鮮やかで、線は幼く拙い。右下には、これまた歪んだ文字で四文字――若林星奈。

見覚えがある。

八歳のとき、自分が描いた絵だ。

「これ、君が俺にくれた...

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