チャプター 41

イライジャ・ヴォーン

体が鉛のように重く、昨夜のせいで全身の筋肉が悲鳴を上げていた。ベッドの心地よい温もりと、背後から聞こえる穏やかな寝息は、まるで夢の中にいるような錯覚を与えてくれた――動こうとした瞬間、現実が襲ってくるまでは。

ほんの少し動いただけで俺は凍りつき、喉の奥で息が詰まった。

背筋に悪寒が走り、その理由を悟る。

彼はまだ、俺の中にいたのだ。

瞬時に顔がカッと熱くなる。

また、このまま寝ていたのか?

首筋に彼の熱い吐息がかかる。俺が口を開くより先に、そのハスキーで気怠げな声が肌を滑るように響いた。

「もう起きてるぞ、子ウサギちゃん」

俺は一瞬、強く目を閉じた。

...

ログインして続きを読む