チャプター 81

イライジャ・ヴォーン。

目覚めたとき、体は鉛のように重かった。夜の間にマットレスに飲み込まれてしまったかのような感覚だ。

体の節々が痛む――肉体的な痛みではない。精神的な疲労からくるものだ。瞼はまだ湿っていて、ひりひりと痛む。眠りに落ちるまで泣き続けたせいで、目が焼けるようだ。

数回瞬きをして、薄暗い独房の光をぼやけた視界に馴染ませる。

本能的に、俺は周囲を見回した。

だが、彼の気配はない。

どこにも。

目の前に広がる虚無感は、どんな傷よりも深く俺を打ちのめした。

胸が締め付けられ、喉の奥に塊がこみ上げてくる。まともに呼吸すらできない。

まるで錨が体内に突き刺さり、俺に残され...

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