第14話

汗が額から滴り落ち、Tシャツは汗でびっしょりだ。茶色のBDUもじっとりと湿っている。水が必要だから、サリーに戻って水筒を取りに行く。アパートを出た時は完全に凍っていたのに、今はぬるくなっている。思い切り一口飲む。

ママ・ケインを1時間ほど探したが、見つからない。見知らぬホームレスの男性が、彼女は退役軍人病院にいると教えてくれた。彼女のヤギは動物管理センターに連れて行かれたという。病院に向かうと悪いニュースが待っていた。誰かがママ・ケインを暴行し、彼女は重体だという。看護師によれば、誰も彼女を見舞っておらず、彼女の様子を尋ねたのは私が初めてだという。

あまりにも悲しい。警官だった頃、私にでき...

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