第100章

坂田和也は彼女を一瞥すると、構うことなくさらに食事のペースを上げた。

それを見た小林絵里は、わずかに目を丸くした。この瞬間、残酷で暴力的な写真のことなどとうに頭から吹き飛び、坂田和也に全部食べられてなるものかという思いで頭がいっぱいになっていた。

わたしの!

全部、わたしのなんだから!

とうとう、皿には手羽先が一つ残るのみとなった。

小林絵里はすかさずそれを箸で奪い取ると、得意げに坂田和也を見やりながら、自分の口に放り込んだ。

坂田和也は箸と茶碗を置き、ティッシュを引き出して優雅な仕草で口元を拭った。その漆黒の瞳には、わずかに穏やかな色が浮かんでいる。

最後の手羽先を平らげ、小...

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