第104章

「どうやって入ってきたの?」

小林絵里は顔を曇らせ、ゴム手袋をはめたまま冷ややかな視線を彼らに向けた。

坂田和也は軽く手を振り払う。

「もう行け」

「はい、坂田社長。また何かございましたら、いつでもお申し付けください」

管理会社のマネージャーはそそくさと身を翻し、去っていった。

バタンと、再びドアが閉まる。

坂田和也は淡々と言い放った。

「あいつらにドアを開けさせたんだ」

「入っていいなんて言った?」

「お前が入れてくれないから、開けさせたまでだ」

悪びれる様子もなく平然と言ってのける坂田和也にとって、それはなんらおかしなことではないらしい。

小林絵里はギュッと拳を握...

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