第1050章

木下殿は帰宅するなり、昼に起きた出来事を母親に話した。

すると木下奥さんは、すぐさま松本奥さんへ電話を入れた。声は弾んでいる。

「松本奥さん、浄香ちゃんって本当にすごいわねえ。藤原社長とお知り合いだなんて。もう、あなたも水くさいんだから。わたしたちの仲でしょう? どうして黙ってたの。最初から藤原社長と知り合いだって言ってくれてたら、あんな面倒もなかったじゃない。浄香ちゃんにもちゃんと話して、今度うちと松本さんとこで一緒に藤原社長をお食事にお招きしましょうよ。親しくなれれば、合作だってもっとスムーズになるでしょう?」

松本浄香は、母の顔に浮かぶ満面の笑みを見て、何を考えているのか手に取る...

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