第1051章

松本浄香は眉をひそめた。

「お母さん。言ったでしょ、わたし、藤原社長とは親しくないの」

松本奥さんは言い返す。

「連絡しないから親しくならないのよ。もっと連絡しなさい。そうしたら自然に仲良くなるわ。早く藤原社長に連絡して。連絡がついたら、こっちにも教えてちょうだい。時間と場所、こちらで決めるから」

そう言い終えると、松本浄香の反応など気にも留めず、立ち上がって花を生ける作業に戻ってしまった。

松本浄香は、胸の奥にずしりとした無力感を抱える。

どうして両親は、わたしが藤原景治と、気軽に食事に誘えるほどの間柄だと思い込めるんだろう。

自信満々にもほどがある。

松本浄香は立ち上がり...

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