第133章

「ねえ、桜。スマートロックの業者とか、誰か心当たりない?」

 松本桜は彼女の言葉に一瞬きょとんとした。「鍵なら替えたばかりじゃない? どうしてまた替えるの?」

 小林絵里は答えた。「防ぎきれないから、また替えるしかないのよ」

 「……」

 少しの沈黙の後、松本桜は口を開いた。「いっそのこと、家ごと替えたら?」

 小林絵里はパッと目を輝かせた。「それ、名案かも。いっそ家ごと替えちゃおう」

 「それなら私が人を紹介してあげる。楓の苑は立地がいいから、少し安くすれば絶対に買い手がつくはずよ」

 「わかった、そうする。とりあえず仕事に行ってくるから、詳しいことは夜、仕事が終わってか...

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