第192章

男はすぐそばに立ち、獲物を狙うかのような鋭い視線を彼女へと向けていた。彼の言う通りにしなければ、いつまでもそうして睨みつけ続けると言わんばかりだ。

小林絵里はそっと目を閉じ、今の自分のひどく惨めな姿を思って、ただただ自嘲するしかなかった。

こんなボロボロの状態でさえ、彼は手を出そうとしている。

随分と悪食なこと。

どうせ初めてのことではない。小林絵里に今さらためらう理由などなく、その顔にはすぐに静けさが戻った。彼女はゆっくりと手を伸ばし、服のボタンを外し始めた。

下に着ていたのは白いキャミソール。細いストラップが、白く艶やかな美しい肩にかかっており、彼女の儚げな美しさをいっそう際立...

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