第225章

翌日。

立田芳子は昨夜の一件を思い出すだけで、気分が浮き立った。

この前は小林絵里に逃げられたが、昨夜はきっと逃げ切れない――そう踏んでいた。

本田殿はずっと、あの子のことを欲しがっていたのだから。

子どもたちの部屋を見に行こうとした、そのとき。玄関の扉がドンドンと叩かれた。

「どなた? はいはい、いま行きます!」

立田芳子は小走りで玄関へ向かい、扉を開けた。そこに立っていたのは、数人の警察官だった。

思わず目を瞬く。「……あなたたち、何の用で?」

先頭の警察官が身分証を示し、険しい顔で告げる。

「あなたには児童の誘拐・売買、女性の売買などの不正取引に関与した疑いがあるとい...

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