第233章

小林絵里は立ち上がり、「たぶん、戻るまでにあと数日かかりそう。わたしが帰ったとき、あなたが無傷でいてくれたらいいんだけど」と言った。

松本桜がぶうぶうと不満げに言う。「絵里、もうちょっとわたしのこと、いいふうに願ってくれてもよくない?」

小林絵里は笑って、「わかった。古川修一を手のひらで転がして、手に入らないまま惚れさせて。好きで好きで堕ちて、あなたのために生きるだの死ぬだの言うくらいにしてほしい」と返す。

松本桜「……ちょっと怖いんだけど」

小林絵りはくすくす笑い、それから言った。「はいはい。もう切るね、用事があるの」

「うん、バイバイ」

通話を切ると、小林絵里はさっと洗面を済...

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