第239章

斉藤子玄は怒りに燃えた目で奴をにらみつけた。だが、横から二人が押さえつけてきて、起き上がることすらできない。

本田智が鼻で笑い、今度は小林絵里へ視線を移す。整った顔立ちを眺めた瞬間、目の奥に下卑た光が走った。

「小林絵里。こんなところで、こいつと飯食って何が楽しいんだよ。みすぼらしいにもほどがあるだろ。こんなジャンク、うまいわけねえ。――ま、こいつも同じだ。人間ごとゴミ。おまえの欲しいもん、何ひとつ用意できねえ。だったら俺と来い。俺の女になれば、うまいもん食わせてやるし、いい思いさせてやる」

言いながら、手を伸ばして彼女の頬に触れようとする。

小林絵里はすっと身を引いた。表情は凪いだ...

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