第242章

救急車はほどなくして到着した。

小林絵里は斉藤子玄に付き添い、いっしょに病院へ向かった。

本田智たちは地面からよろよろ起き上がる。殴られた顔は血の気が引き、口の端から血を吐いた。その目に宿るのは、ねっとりした怨毒。

――あの忌々しい、いけ好かない白い顔の男。

絶対に許さない。

「行け。あいつが何者か、徹底的に洗え。俺が潰す」

本田智は仲間を一瞥し、低い声で言い捨てた。

「はい」

十数人がたった一人に叩きのめされたのだ。この屈辱を、飲み込めるはずがない。

……

斉藤子玄は全身検査を受け、肋骨に軽いひびが入っていると告げられた。しばらく安静、定期的に経過観察が必要らしい。

...

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