第278章

小林絵里は冷ややかに彼を見つめた。煽られたところで、眉ひとつ動かさない。

ゆっくりと上体を起こす。肩から掛け布団がするりと滑り落ち、肌に散ったいくつもの痕が露わになった。

それを目にした坂田和也の眼差しが、ふっと濃く沈む。

小林絵里は唇の端を吊り上げて言った。

「そういう言い方なら、たしかに面白いわね。あなたと寝るならお金はいらない。外でイケメン探すなら、こっちはお金がかかるもの」

ベッドを降りようとした瞬間、男の手が容赦なく押してくる。背中がシーツに沈み、視界が天井へ跳ねた。

「面白いなら、何回増えても問題ないよな?」

坂田和也が低く言い切ると同時に、熱が降ってくる。口づけが...

ログインして続きを読む