第288章

庄司玉輝は位置情報を坂田和也に送った。

坂田和也は迷いなく部下を連れ、郊外の別荘へ向かう。

そこは本田智の家だった。派手なパーティーを開くのも、裏で何かをやらかすのも、だいたい決まってここ。

松本幸雄が助手席で調査資料を口にする。

「坂田社長、本田智――安町の副町長の息子です。以前から小林嬢にちょっかいを出していました」

一拍置いて、淡々と続けた。

「前回、社長がぶん殴った相手もこいつです」

坂田和也の端正な横顔は、氷みたいに冷え切っている。

「安町の副町長に連絡しろ。自分の息子が何をしてるか、目に焼き付けさせろ」

「はい」

松本幸雄は即座に電話を取り、手配に入った。

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