第341章

坂田和也は、彼女の視線に気づくと、はっと顔を上げてこちらを見た。

「何見てんだ」

小林絵里は、まつげを小さく震わせた。

そのとき夏目夕子も彼女に気づき、いきなり声を荒らげた。

「小林絵里、見たでしょ? あんた、あのとき助けるべきじゃなかったのよ! 私はあの人のために片脚を失ったのに、今じゃあんな扱い……! あんたは拾って家に置いて、挙げ句の果てに結婚までした。で、あの人はあんたに何をした? あの人は、あんたの愛を受け取る資格なんてない!」

小林絵里の眉がきゅっと寄る。

夏目夕子、正気なの?

坂田和也の目の前でそんなことを言って、殺されるのが怖くないの?

案の定、坂田和也の表情...

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