第344章

坂田和也は書類の束をそのまま投げつけた。

「自分で見ろ」

古川修一が拾い上げて目を通した瞬間、顔色が変わる。DKグループが最近ようやくこぎつけた案件が、坂田グループに横取りされていたのだ。

――坂田正義が、実の息子から仕事を奪う?

古川修一は眉をつり上げる。

「……あのクソジジイ、何がしたいんだ? お前まで潰したら、財産が他人の手に渡るかもしれねえのに」

坂田和也は鼻で笑った。

「親父は、坂田南がまだ生きてるって信じ切ってる」

「あり得ねえだろ!」

古川修一は書類を机に置く。

「あのとき、俺たちは坂田南の死体を見た。どうして生きてると思えるんだよ」

坂田和也の声は淡々と...

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