第375章

庄司玉輝:「嫌だ」

 そう言ってスマホを置くと、頬杖をついて小林絵里の仕事ぶりを眺めはじめた。

 ――美人って、やっぱり得だよな。見てるだけで気分がいい。

 庄司玉輝は「ふむふむ」と感心したように首を振り、しばらくするとスマホを手にして出前アプリを操作しだす。

 小林絵里も昼を何にしようか考えていたのだが、休憩時間に入った途端、ちょうど配達が届いた。

 庄司玉輝はオフィスから顔を出し、にこにこしながら言う。

「奢り。新人が入ったら、ボスが3日奢るの。うちのスタジオの伝統だから」

 小林絵里は少し呆れたように息をつく。

「将来、ここが会社になって上場でもしたら……奢りだけで相当...

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