第382章

松本桜は小林絵里の腕をつかみ、「謝らない。あんなクズに謝るくらいなら絶対イヤ。拘留? 上等だよ、べつに!」

小林絵里は彼女を見て、胸がきゅっと痛んだ。もし坂田家が本気で動いたら、十五日程度の拘留で済む話じゃない。

松本桜は坂田和也を完全に敵に回してしまった。これからY市で、どうやって生きていくというのか。

小林絵里は桜の手を握り返し、小さな声で言った。

「桜……わたし、あなたに拘留なんてされてほしくないの」

松本桜は眉をひそめる。「でも……」

小林絵里は坂田和也を見た。言葉尻まで、いつもより少し柔らかくなる。

「坂田和也さん。先に絡んできたのは周防さんのほうです。信じられないな...

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