第389章

この女、まさか本当に坂田和也と知り合いだったのか!

保坂浩介は顔いっぱいに不自然な笑みを貼りつけ、松本幸雄を見て尋ねた。

「松本補佐、最近お忙しいですか。俺が出しますから、一度お食事でも――」

「遠慮する」

松本幸雄はきっぱりと言い切った。保坂浩介に顔を立てる必要など、どこにもない。

保坂浩介の父親ですら坂田和也の前では頭が上がらない。その息子の浩介が、いったい何だというのか。

保坂浩介の顔色が、さっと死人のように青ざめる。

小林絵里は庄司玉輝へ視線を向けた。

「先に失礼します。あなたも早めに帰ってね」

庄司玉輝はうなずく。

「おう。気をつけろよ」

「うん」

小林絵里...

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