第400章

個室の中。

坂田和也と江口寧々が向かい合って座っていた。

そこへ松本桜がいきなり踏み込んでくる。坂田和也の表情が、さらに冷えた。

江口寧々が首をかしげる。

「失礼ですが、どちらさまでしょうか」

松本桜は鼻で笑った。

「浮気の現場を押さえに来たの」

江口寧々の顔色がさっと曇る。

「そのような言い方はやめてください。わたしと和也は、ただの友人です」

「和也、って呼ぶくらい親しいんだ。じゃあ、結婚してるのは知ってる?」松本桜は友人だの何だの、そんなことはどうでもよかった。

坂田和也が気に入らない。だから彼のそばにいる人間は、みんな気に入らない。

江口寧々がなおも何か言いかけた...

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