第410章

吉野有保の顔色はひどく険しかった。「おまえら、何を揉めてる? 今は解決策を考えるときだろ」

一同は口をつぐんだものの、吉野有保に向ける視線には不満の色が濃い。

そのとき、少し離れたところに人影が現れた。

「吉野部長?」

夏目夕子が歩み寄ってくる。柔らかな笑みを浮かべて。

吉野有保は彼女を見るなり、ぱっと笑った。「夏目嬢、どうしてこちらに?」

「この近くで友だちに会いに来たんです。皆さん、これは……?」

吉野有保ははぁ、と息を吐き、事情を話した。「俺は小林嬢にちょっと冗談を言っただけなんですよ。それなのに向こうは一歩も譲らないどころか、DKグループに頼んでうちを締め出すって……。...

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