第427章

小林絵里はしばし沈黙してから口を開いた。

「でも……この件、そんなに簡単には片づかない気がするの」

松本桜が怪訝そうに言う。

「え、なにそれ。あいつが私にしつこく絡んできて『責任取れ』とか言い出すってこと? だるすぎでしょ。みんな大人なんだし、遊んだら解散って普通じゃない?」

小林絵りは言い含めるように続けた。

「とにかく気をつけて。あなた、相手の童貞を奪ったんだから」

「うわ、無理」

「ちゃんと休んで。あとで顔出すね」

「うん。おいしいの作ってきてよ。あんたの飯がないと生き返れない」

小林絵里は困ったように笑う。

「はいはい。待ってて」

通話を切ると、小林絵里はこらえ...

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