第431章

小林絵里はふっと笑って言った。「いいよ。いつか本気でその気になったら、ちゃんとみんなに言う。そのときは全員出資ね。わたしは料理人やる」

松本桜も即答する。「問題なし!」

そうして数人は、店の中へ入っていった。

高川寒彦は、見た目も香りも申し分ない料理の並びに目を奪われた。形のいい桃花眼が、きらりと光る。「帰国して最初の飯だ。記念にしないとな」

スマホを取り出し、ぱしゃり。

小林絵里と松本桜はテーブルの端に立ったまま、ふたりの手まで写真に収まってしまう。

撮り終えると、寒彦はそのままSNSに投稿してから言った。「マジで腹減った。食うぞ」

「はい」

一同は席に戻った。

さっきよ...

ログインして続きを読む