第446章

坂田正義は低い声で言った。「今まで俺がきちんと躾けてこなかったせいで、あいつはああなった。これ以上、好き勝手させるわけにはいかない。あいつの言うとおりだ。今の坂田家で跡取りは和也ひとり――和也に何かあったら終わりだ。家柄の釣り合う嫁を迎えて、いちばん優れた後継ぎを産ませる」

その目に、露骨な嫌悪が浮かぶ。「小林絵里みたいな身分じゃ、坂田家の嫁にはなれん」

高橋雲が言う。「でも、和也は小林絵里のこと、相当好きみたいです」

坂田正義は鼻で笑った。「小さな家の女ほど、根拠のない『愛だの何だの』にすがる。和也の浮気を小林絵里に気づかせてやれば、きっと離婚だと騒ぐさ。今は好きでも、女が醜く揉めて...

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